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【エンゲージメントとは?】その意味と注意すべきポイントについて解説
多くの企業において、従業員のエンゲージメントを高めるための施策が求められています。エンゲージメントを高めることは企業の大小に関係なく重要な考えですが、なぜそういわれるようになったのか、エンゲージメントの言葉の意味や高めるメリットについてまとめていきたいと思います。
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メンバーシップ採用からジョブ型採用へのシフトや働き方改革の推進など、会社と従業員を取り巻く環境が大きく変化しようとしています。また、それに対応する形で評価制度や待遇、制度などの変更が行われるケースもあります。では、こうした変化は従業員にとってポジティブに受け止められているのでしょうか。満足度が上がっているのか下がっているのか、こうした状況を把握するツールとして従業員満足度調査(Employee Satisfaction調査)があります。
エンゲージメントとは
エンゲージメント(エンゲイジメント)は、英語でengagementとなり「約束、婚約」などと翻訳されます。
日本語では、婚約指輪をエンゲージリングなどと言い換えて利用しています。
では会社や組織において、エンゲージメントはどのような意味で用いられるでしょうか。
おそらく「従業員エンゲージメント」という形で用いられることが多いと思います。従業員エンゲージメントとは、従業員と会社や仕事との肯定的なつながりの強さを意味しています。
例えば、従業員エンゲージメントが高い会社は、従業員が会社や仕事に対し、あたかも婚約しているがごとく強いつながりを感じている状態、ということができるでしょう。こうした状態になることで、従業員の積極性が高まり、生産性の向上や離職率の低下につながるといわれています。
訪問先の企業で話題になることがありますが、会社側が従業員エンゲージメントを高めるために福利厚生を手厚くしたり、各種制度を構築したりと熱心に動いているにも関わらず、従業員エンゲージメントの向上につながっていないのではないかといった相談を受けることがあります。
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注意すべきポイント
ここで注意すべきポイントとしては、従業員エンゲージメントはあくまで従業員の立場からの関係性であるということです。
会社が従業員を大切に思うことや、そのための施策をすることは重要ではありますが、受け止め側の従業員がそれに応えようとしない限り、従業員エンゲージメントは高まるといえません。
こうしたケースの場合、ゼロベースで「従業員の会社や仕事に対する期待や満足している点、そうでない点」などを調査することをお勧めしています。
幅広く現状を把握することで、会社側が従業員エンゲージメントを高めるために実施していた施策が従業員の期待に沿ったものなのかが明確になります。また、会社側が認識していなかった別の要素が従業員エンゲージメントを高めるために重要であると把握できたりします。
エンゲージメントの意味と、注意すべきポイントについて振り返りました。従業員エンゲージメントを高めるための施策も重要ですが、その施策が従業員の立場からどう思われているのかを知ることも重要です。
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ギャラップ社の調査(2017、米国)によれば、日本における「熱意にあふれる社員」の割合は6%程度となり、139か国中132位でした。日本のサラリーマンといえば「勤勉」「真面目」などのイメージが強いですが、本調査では矛盾するような結果となりました。最も高い数値を出したのがアメリカ/カナダです。