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長期化する新型コロナウイルスの感染状況がメンタルに及ぼす影響
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、緊急事態宣言期間の延長や対象範囲の拡大が発表されました。一方で、度重なる緊急事態宣言の発令や期間延長に対して「疲れ」を感じている人が増加しています。
今回は、ストレス状況の長期化がメンタルへ及ぼす影響と、その対応方法について記載いたします。
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「ストレス反応モデル」
生理学者ハンス・セリエの「ストレス反応モデル」によれば、人間はストレッサーに直面すると、まずショック相と呼ばれる状態に入り、ストレスに対する抵抗力が低下します。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の発令によってストレスを受け、精神的にも身体的にも動揺している状態といえます。動揺している状態ですので、免疫が低下したり不安が増加したりします。
この状態が続くことはなく、時間が経つにつれて抗ショック相と呼ばれる状態に移行します。例えば、感染しない・させないための対策をとったり、外出を抑えたりするなどの対処行動を始める状態といえます。ここまでの状態を「警告反応期」といいます。
抵抗期
次に「抵抗期」と呼ばれる時期に移行します。抵抗期では、対処行動を続けることでストレスに打ち勝とうとしている時期になりますので、心身共に安定しているように感じます。
この段階でストレッサーが消えればよいのですが、長期化した場合は心身のエネルギーが低下・枯渇し「疲憊(ひはい)期」に移行します。
疲憊(ひはい)期
「疲憊期」はエネルギー切れを起こした状態で、心身の疲れが表面化し様々な症状を感じ始めます。
この状態になるとと回復まで時間がかかり、人によってはメンタル不調になってしまうなどのリスクが高まる時期です。
効果的な対処方法としては、「疲憊期」になる前の「抵抗期」に手を打つことです。
例えば、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが利かない状況においては、出口が見えにくくストレス状況が長期化します。
心身ともに問題を感じていな時期だからこそ積極的に休暇を取る、軽い運動を習慣づける、など意識した行動が重要です。
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