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カフェインとの付き合い方
ところで、コーヒーに「カフェイン」が含まれているのをご存じの方は多いですよね。
コーヒーの他にこの中でカフェインが含まれているものはどれだと思いますか?
- 紅茶
- 煎茶
- コーラ
- ココア
- チョコレート
- エナジードリンク
(答えは最後にあります)
カフェインの作用について
世界中で、コーヒーやお茶が嗜好品として多くの人に楽しまれているのは、中に含まれているカフェインなどによって、食欲の増進、眠気の防止、疲労の予防、気分の安定などに有益な効果が得られるから、という面があります。その一方で、カフェインには、プラスの効果を過信して大量に摂りすぎると、不整脈、胃炎・胃潰瘍、不眠、不安症状などを引き起こす、マイナスの側面もあります。
江戸時代末期、黒船の来航に怯える幕府を皮肉った狂歌に「太平の眠りを覚ますじょうきせんたった四杯で夜も眠れず」というものがあります。じょうきせん、とは、ペリー艦隊の蒸気船と、お茶のブランド「上喜撰」つまり玉露を かけたものです。実際に、お茶に含まれるカフェインの中枢刺激作用からいえば、玉露を4杯も飲んでしまうと、 大部分の人は興奮して眠れなくなってしまうでしょう。
また、カフェインには、眠りを短くしたり、浅くしたり、途中で目覚めさせるなど、睡眠の質を下げてしまう効果もあります。
体内でのカフェインの半減期は45時間とされており、コーヒーを口にすると夜眠れなくなる人もいれば、夕食後にコーヒーを飲んでも影響をあまり受けない人もいるように、カフェインの持続時間は人によってかなり差があります。
温かいコーヒーやお茶を摂取すると、30分から1時間後にカフェインの血中濃度が最高値に達するため、その作用を利用して、お昼休みの仮眠前にコーヒーを飲み、15分から20分ほど仮眠をとると、目覚めたときすっきりとした気分で目覚めやすいでしょう。
カフェインの過剰摂取には気を付けましょう
カフェインの摂り過ぎで、睡眠の質が下がり、起きている間に眠気を感じてしまい、その眠気を防ぐためにコーヒーを飲んでカフェインを摂り、そして睡眠の質がまた下がる・・・という悪循環に陥ってしまう危険性もあります。最近、睡眠の質がよくないなあ、とお感じの方は、手軽にできる改善方法として、カフェインの影響を考えてみるのも、よいかもしれません。
エナジードリンクを多用して死亡した例もあります。眠気覚ましのためであっても、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。これを機にカフェインとの付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。
カフェインの影響が少ない飲み物としては、麦茶や番茶があります。「デカフェ」と呼ばれるカフェインレスコーヒーも、そうですね。なんとなくコーヒーや紅茶を口にされている方、たまには飲み物の種類を変えてみるのも、気分転換によいのでは
【回答】
上記の①~⑥は全てカフェインを含んでいます。
(参考文献)
「カフェインの科学」 栗原久著 学会出版センター
カフェインの過剰摂取について 農林水産省
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