2021.12.16
【エンゲージメントとは?】ストレスチェックとの違いやエンゲージメントサーベイの導入を検討するタイミングについて解説
2015年からストレスチェック制度が始まり、多くの企業で毎年ストレスチェックが実施されています。厚生労働省による2020年10月の調査結果では、従業員50~99名の事業所で約89%、100名以上の事業場で95%以上がストレスチェックを実施しています。
このように深く浸透したストレスチェックですが、昨今必要性が増しているエンゲージメントサーベイとの違いはどこにあるのでしょうか。
本記事では、エンゲージメントサーベイとストレスチェックの違いについてご紹介します。
エンゲージメントサーベイとは
エンゲージメントサーベイは、文字通り従業員のエンゲージメントを把握するためのサーベイです。従業員エンゲージメントの構成要素は、ウイリス・タワーズワトソン社によると「会社への理解度」「会社への共感」「行動意欲」で構成されるといわれています。
「会社への理解度」は、会社や組織が持っている理念や価値観、方向性についての従業員の理解度や共感度合いを表します。一人一人の従業員が会社の理念や価値観を深く理解していることに加え、目指すべき方向性について共感を示しているかが重要です。
「会社への共感」は、会社や組織に対しての一体感や愛着を表します。会社や組織の一員としての自覚をどれだけ認識しているか、です。
「行動意欲」は、会社や組織に対する積極性を表します。風土や文化をより良くしよう、職場環境を改善させよう、業務の生産性を上げようといったポジティブな意欲をどれだけもっているか、となります。
ストレスチェックとは
ではストレスチェックはどうでしょうか。最も多く使われている厚生労働省が推奨する「職業性簡易ストレス調査票」は、「職場のストレス要因」「心身のストレス反応」「周囲のサポート」と3つの要素で構成されています。
「職場のストレス要因」は仕事内容から受けるストレスや働きがいなど、「心身のストレス反応」は様々な心身の自覚症状、「周囲のサポート」は上司や同僚、家族・友人からのサポートが得られているか、となります。
エンゲージメントサーベイとストレスチェック、こうして構成要素を比較してみると、働きがいなど多少重なる部分があるものの、異なる部分がとても多いことが分かります。
エンゲージメントサーベイを導入する企業の多くは、ストレスチェック結果を組織改善に活用しつつも、ストレスチェックでは把握しきれていない課題を明らかにし、自社をより良くすることを目的としています。
エンゲージメントサーベイの導入を検討していただきたい企業として、ストレスチェック結果を用いた対策をしているものの、思うような改善に結びついていない企業や、課題だけではなく強みも把握し伸ばしていきたい企業などがおすすめです。
ぜひ自社のストレスチェックを振り返り、エンゲージメントサーベイを導入する必要性について検討してみてください。