【組織診断・組織サーベイとは?】目的別のサーベイについて解説|エンゲージメントサーベイを活用した従業員満足度の向上・社員の離職率低下施策なら「LLax forest」

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2021.12.16

【組織診断・組織サーベイとは?】目的別のサーベイについて解説

ストレスチェックやエンゲージメントサーベイ、従業員満足度調査(ES調査)と企業は目的に応じて様々なサーベイを使い分けています。最近ではパルスサーベイと呼ばれるものも活用されています。本記事では各々のサーベイ概要や相違点を整理するとともに、目的に応じた使い分けについてご紹介します。

ストレスチェックとは

ストレスチェックとは、2015年の労働安全衛生法の改正によって50名以上の労働者がいる事業場に実施が義務付けられた検査です。法制化以前にもストレスチェックと呼ばれるものは存在しており、メンタルチェックとも呼ばれ一部の企業に利用されてきました。法制化以後は、厚生労働省により以下のように明確に定義されています。

① 職場における当該労働者の心理的な負担の原因に関する項目

② 心理的な負担による心身の自覚症状に関する項目

③ 職場における他の労働者による当該労働者への支援に関する項目

3つの領域に関する項目がチェックに盛り込まれていることが必要です。目的も、メンタルヘルス不調の未然防止(一次予防)のためと定められていることから、リスク対策として課題を把握することに用いられます。

エンゲージメントサーベイとは

従業員エンゲージメントを測定するために使われます。従業員エンゲージメントとは、従業員の会社や組織・仕事に対する愛着や帰属意識といったポジティブな感情を表します。エンゲージメントサーベイはストレスチェックのように厳密な定義がなされているわけではありませんが、一般的には

① 会社への理解度(ビジョン、方向性などのへの理解)

② 会社への共感(組織の一員であるという自覚)

③ 行動意欲(積極的に組織に貢献しようとする意識)

といった要素で構成されていることが一般的です(ウイリス・タワーズワトソン社)。目的は、従業員についての理解を深め対策を打つことで、離職を防止したり、生産性の向上を目指したりと、より良い組織を作るために用いられます。

従業員満足度調査(ES調査)とは

従業員の会社に対する満足度を把握するためのもので、その対象は仕事内容や給与、福利厚生など様々です。会社として調べたい対象を設定し、それらについて従業員アンケートを作成したり、外部アンケートを用いたりします。

厚生労働省の調査(平成27年度「今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業」)では、「従業員満足度と顧客満足度の両方を重視する企業」のほうが、「顧客満足度のみを重視する企業」よりも売上営業利益率と売上高のどちらも増加傾向にあり、業績が向上している、ということが示されています。このことから、顧客満足度と共に従業員満足度を向上させ、最終的に業績に好影響を与えることを目的として従業員満足度調査を用いることが多いです。

パルスサーベイとは

パルスサーベイは上記のストレスチェック等とは異なり、比較的簡易なサーベイを一定期間ごとに繰り返し受検させる「実施形態」のことです。パルス(pulse)は脈拍を意味し、あたかも脈拍を検査するようなイメージで、高い頻度で何度もサーベイを実施します。

こうした実施形態をパルスサーベイと呼ぶので、サーベイ内容は従業員の心身の健康状態や組織に対する感情の状態、人間関係などサーベイによって異なります。

ストレスチェックやエンゲージメントサーベイが年1回、多くて2回程度の実施頻度であるのに対し、パルスサーベイは週1回や月1回などの高頻度で行われるため、タイムリーな状況把握や対策の実施が期待できます。

半面、把握したい要素を盛り込みすぎて設問数が多くなってしまうと、従業員の負担が大きく、いい加減な回答が増えたり、従業員満足度が低下する懸念があります。そのため、10数問以内で構成されているケースが多く、その範囲も比較的限定的です。

幅広い領域を年1回程度のサーベイで調査し、感情の状態やストレス状況など変化しやすいものをパルスサーベイで補完する、といった用途が主な目的で使われます。

以上、主なサーベイについてまとめました。目的に応じて自社に必要なサーベイを検討する、必要に応じて組み合わせてみるなどされてみてはいかがでしょうか。

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